■2021年8月 人間の体シリーズ 腰(こし)1

■2021年8月 人間の体シリーズ 腰(こし)1

力強く腰に帯し、腕を強くする(箴言31:7)
正義をその腰の帯とし、真実をその身に帯びる(イザヤ11・5)

 教会にとって、信仰者にとって、腰は重要です。
 わたしがお世話になったリハビリの先生は、「体幹をきたえてください」と言いました。
 体幹とは、ひとの胴の主要部、腰から背中にかけての身体の中軸の筋肉と骨組みなどをいうのでしょう。体幹をしっかりきたえると、たとえば片足立ちをするときにふらつきません。
 それでは、信仰の体幹とは何なのでしょうか。
信仰の「腰」とは何でしょうか。
 腰は神の力の源、神の権能の源泉、発生するところを表現します。
京都聖堂の聖障(イコノスタス)南門の聖天使(神使長)ミハイルは、腰に帯を締めています。 
 正義の源は神であり、ミハイルは腰に帯びた剣の炎により、人の信仰を守り、庇護し、神の正義の実現をはかります。ミハイルの姿はこれらを具現化しています。

立って、真理を帯として腰に締め、
正義を胸当てとして着け、
平和の福音を告げる準備を
履物としなさい(エフェス6:14〜15)

 ひとの体幹の中心は腰です。
 信仰の体幹の中心も腰です。
 腰すなわち神を根源、基盤とする正義、真実、真理の源に拠り立つ信仰生活が、その人を支え、日常生活での揺らぎやふらつきを抑え、片足立ちをするときような危機にも耐えうる信仰心を育てます。
預言者エレミヤが語っているとおりです。

あなたは腰に帯を締め 
立って、かれらに語れ
わたしが命じることをすべて。
かれらの前におののくな
わたし自身があなたを
かれらの前で
おののかせることがないように。
 (中略)
わたしがあなたと共にいて
救い出すと 主は言われた。
(エレミヤ1:17)

(長司祭 パウェル 及川 信)